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「自分を知り社会を知る」を中心としたキャリア支援プロジェクト
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ニチジョぢからプロジェクトとは?
 『ニチジョぢからプロジェクト』とは、日本女子体育大学が行っていくキャリア支援プログラム「『自分を知り社会を知る』を中心としたキャリア支援の拡充」の愛称です。
 このプログラムは、文部科学省の「大学教育・学生支援推進事業」【テーマB】に採択されました。平成21年度から3年間にわたって、本学は学生への様々なキャリア支援プログラムをより一層拡充させていきます。
 
概要
【趣旨・目的】
 日本女子体育大学は、今日まで高度の専門知識・技術と広い教養を備えた女性指導者の育成を標榜し、卒業生に対して一定の社会的評価を得てきました。充実した教養・専門教育に加え、キャリア関連科目の開講及び授業外でのキャリア支援により、幅広い進路を確保し、高い就職率を維持しています。
 このプロジェクトは、「自分を知り、社会を知る、そして自律的に社会に関わる」という本学のキャリア教育の基本的な考え方に基づき、従来のキャリア支援体制を拡充し、いかなる状況下でも自律的に社会に関わる力を備えた女性指導者の育成という本学の教育理念を具体的に実現するための教育力向上を目的としています。
 
【達成目標の設定】
 このプロジェクトでは、以下の三つのことを通じて、新しい時代に能く適応しうる人(21世紀型市民)の育成を目標としています。
すなわち、
  1. 学生個々の自己理解を深めること
  2. 社会への知識を深めること
  3. 学生が自律的に社会に関わりキャリア意識を明確化・深化させること
 です。
 そうした目標に向けての努力は、就職希望率等を維持・向上させ、厳しい社会情勢にも耐えうる力の養成、確かな学士力の確保へとつながっていきます。
 
【具体的な内容】
  1. 学生に対するアセスメント調査、キャリアカウンセリングの充実に加え、必修科目「女性と仕事」によって自己認識・分析を一層徹底します。
  2. 選択科目「社会のしくみとキャリア形成」、インターンシップや外部講師による講演会の開催により、多様なキャリアについての情報を提供するとともに、自律的な社会との関わり方を身につけさせます。
 
【実施体制】
 計画の策定は、企画会議(学長、学科長、大学院研究科長、図書館長、就職・教務・入試・学生の各部長で構成)において、全学レベルで行います。実施は、
  1. キャリア教育科目のカリキュラムを分掌する教員、教務委員会
  2. 授業以外の支援業務を行うキャリアセンター
  3. 評価を担当する委員会
  4. 事務局
  5. 協力企業等
が連携して行います。
 こうした体制の下、授業及び授業以外の支援を統合的・効率的に実施します。
 
【評価体制】
  1. 必修科目において、全学生対象に《自分を知り、社会を知る》機会を充分に設け、ワークシートで具体的に評価します。
  2. 選択科目や科目外のインターンシップ等の評価は内省中心のプロセス評価とします。
 これらは大学全体としてその効果が検証され、以降のシラバス等に反映されます。学生による自己・総合評価や企業等外部を含む担当者との意見交換も活発に行ってまいります。
 
【達成度を測る指標】
 《自分を知り、社会を知る》に関しては、
  1. 必修科目での成績評価
  2. 各プログラム終了後アンケートの関連項目における内省と気付きの促進
を指標とします。
 《自律的な社会との関わり》に関しては、学生は各自の成長記録を使い、ピア・ミーティングをすることで自律的に社会に関わることを学びます。教員はそれをサポートしながら記録し翌年の資料とします。具体的な学生の声を活かした総合的な指標を用います。
 
【3年間の実施計画】
 1年目は、各施策の規模・内容を可能な限り拡充して実施するとともに、次年度以降の十分な計画(ワークシート等教材の整備等を含む)を立案します。
 2年目は、1年目の成果をデータ化し、まずは学内のFDとして検証し、継続施策を展開します。
 3年目以降は1,2年目のデータを含め、本取り組みの目標達成度を検証し、シンポジウムなどを開催し成果を社会に発信します。
 
【財政支援終了後の展開】
 本取り組みは、大学全体としての意思決定に基づいて実施され、これまでに一定の効果を検証されている既存のキャリア支援体制を一層拡充しようとするものですから、その効果の評価・検証を行いつつ、財政支援期間終了後も、これに適宜修正を加えながら継続し、一層の充実を図ってまいります。
 
図
■プロジェクト担当教員のメッセージ
久保健助
<プロジェクトリーダー>
久保健助

1.プロジェクトに対しての抱負
 この取り組みの中心は、これまで構築されてきた本学のキャリア支援体制の一層の充実とその有効性の検証です。その意味でこれは、より高いレベルに飛躍するための足場固めの営みと言えます。これを堅実に実施することが第一。加えて、この取り組みを通して、比較的規模の小さな単科の女子大学である日本女子体育大学の底力をより広く社会に発信してゆければと思っています。

2.キャリア支援に対する取り組み
 私はこれまでご縁あって、随分多くの大学で教壇に立つ機会を与えていただき、様々な学生と出会ってきました。そうした中で言えることは、本学の学生は非常にはっきりしたカラーを持っている、ということ。この20年で学生の気質は確かに随分変わってきましたが、この特色はほとんど変わっていません。「一般大学」と同様の型に押し込むのではなく、日女カラーを存分に伸ばすキャリア支援を心がけたいと思っています。

3.学生に対して、求めたいこと
 苦しみながらも努力を続ければ、必ず何か得るものがある。それは、勝利という結果ではないかも知れないけれど、必ず何ものかを得ることが出来る。本学学生の多くはスポーツ等を通してこのことを身をもって知っているはず。キャリア形成に関しても同様の心がけで努力してほしい。

高橋 進
<授業担当>
高橋 進

1.プロジェクトに対しての抱負
 本学のキャリア教育をさらに充実させ、女子体育大としての特質を生かしたキャリア支援の体制を構築するための取組みを展開したいと思います。

2.キャリア支援に対する取り組み
 ほとんどの学生が、高校時代までスポーツ(ダンス)活動に従事してきているため、社会的な視点の弱い面が見られます。1年生の「女性と仕事」では、主体的に自分の生き方をデザインし選択していく能力を養成することを目指しています。そのために、まずしっかりと自分を見つめ自分を知ることが必要です。本学で学ぶことで、主体的な生き方を自ら形成する社会人としての基礎の力を身につけるようになるキャリア教育を目指します。

3.学生に対して、求めたいこと
 スポーツなど、1つの事に打ち込んできたのは、学生の皆さんにとって非常に誇ってよいことです。それが社会にも必要な力となっています。しっかりと自分を見つめ、自信を持って何事にもチャレンジするつよさ(精神力)を見せてください。

齊藤隆志
<授業担当>
齊藤隆志

1.プロジェクトに対しての抱負
 キャリアセンターや何人かの先生がこつこつと取り組んできたキャリア支援やキャリア教育の成果がようやく認められ、全学をあげた取り組みとして始まろうとしています。“筋肉○○”の集まりとか揶揄されてしまう体育大学が、じつはきわめて優秀な人材を社会に輩出しているということを実証したいと思っています。

2.キャリア支援に対する取り組み
 我が国では、多くの学生が体育会系部活動に所属しスポーツに勤しんでいます。本学は体育会に所属する学生の割合が極めて高いので、本学の取り組みは、我が国の高等教育機関のキャリア教育の一つの方向性を示す意義深いものです。さらには、スポーツ界にとっても非常に意義あることです。アスリートにとってセカンドキャリア支援は競技活動を思う存分に行うためにとても大切なことですが、我が国ではその環境が十分に整っているとはいえません。本学のキャリア教育は、アスリートのセカンドキャリア教育に応用可能であり、我が国のスポーツ界にとっても大きく貢献できるものです。

3.学生に対して、求めたいこと
 本学学生の多くは部活動などのダンス・スポーツ組織に所属しており、日常的に組織の人間として非常に計画的、創造的、組織的な行動をしています。社会人として求められる多くのことを、部活動などのダンス・スポーツ活動から学んでいるのです。このような経験こそが社会で求められているのです。ですから、まず第1に、部活やサークル、地域のボランティアなどなんでもいいから、組織に所属して計画的・組織的に活動してほしい。そして第2に、これらの経験と社会人として求められている力を相互に翻訳しながら、日々の努力を積み重ねてほしい。

サムネイル
<インターンシップ・キャリアカフェ・授業担当>
影山陽子

1.プロジェクトに対しての抱負
 「学生一人ひとりの幸せの実現」と「社会への貢献」という学生と社会のWin−Win関係を実現するための支援を、徹底的にしていきたいと思っています。具体的には、学生たちに気づきを促す工夫と仕掛けをたくさんしていきたいです。学生一人ひとりが自己成長を実感し、社会の一員としての当事者感をもって、社会で幸せに活躍してくれることを心から願っています。

2.キャリア支援に対する取り組み
 体育大学の学生は、多くの時間をスポーツやダンスのトレーニングに充てているので、社会のことを知る機会が少ないように見えます。ですから、キャリア支援として社会の様子をリアリティを持って伝えていくことを意識的に行っています。また、自律的に生きる楽しさも伝えたいですね。それから、スポーツやダンスで培った力と社会で必要とされている力には共通点があることを、翻訳作業のように伝えていけたらと思っています。

3.学生に対して、求めたいこと
 大学は、ただ座っていれば(自分の時間を対価として支払っていれば)単位がもらえる場所ではありません。自分で「考えて」何かを「決める」場所なのです。最初はそれに戸惑うこともあると思いますが、社会で生きていくためには必要不可欠なことでもあるので、ぜひ少しずつ慣れていってください。何かに「気づく」ことができたら、それをきっかけに何かを「考えて」ください。そして、自分なりに何かを「決めて」いってください。

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